派遣看護師の給与は主に時給で計算されます。現在、時間給1800円前後が平均的な金額です。
果たして派遣の方がお給料は高いのかどうか、実際に検証してみましょう。
近頃はインターネットの普及で様々な情報が手軽に入手できるようになりました。同じ情報を調べるにしても視点が異なるとまた違う答えが出てくるものです。ここでは何故派遣の給料が高い、あるいは高くないといった回答ではなくいくつかの情報をもとに実際に数字を出して検証してみたいと思います。
冒頭に派遣看護師の時給は1800円程度と述べました。これも色々な情報を集めて平均を出した現在の数字です。今後この数字は変動していくかもしれません。
比較対象として、派遣以外の看護師の年収を調べてみます。やはり色々なところから数字は引っ張ってこられますが、平均すると現在450万円の数字となりました。この450万の中には賞与も含まれています。その額はおよそ85万円です。
数字はでました。あとはどう計算するかです。調べ方の視点が異なると答えが異なる様に計算の仕方でも答えは異なりそうです。
最も標準的に考えられる計算だと次の例でしょうか?
450万 - 85万 = 365万 (賞与抜きでの給与年間総額)
この365万を12カ月で割って、更に22日で割ってみましょう。(月22日出勤と考えてみます)日給が出ました。13825.75円です。
あとはこの日給をどう見るかです。平均して毎日10時間働いていれば、あるいは定時間内8時間なら…自分なりに計算ができますね。
ここまで計算してみてどんな感想をおもちでしょう。例では派遣看護師の給与構成に合わせる為賞与を抜いています。当然年間を通せば賞与込みでの年収となるわけですから85万を引かずに出す方法もあります。(日給17000円強になるはずです)
派遣看護師の給与は高かったでしょうか?あるいは同じ、むしろ安かったですか?賞与の存在や1日当たりの労働時間で答えは違ってくるようにみえますが、いかがでしょうか。
派遣の場合、賞与はあるのか
派遣看護師として働く場合派遣会社の社員として働くことになります。
派遣で働いていると、一緒に働いている他の職員の看護師さんと給料日が異なることが普通にあります。あるいは賞与の話題で盛り上がっているときに派遣の方はちょっとさみしい思いをするかもしれません。
派遣看護師として働いている間に派遣会社が賞与を出してくれるケースは非常に少ないと考えてください。もちろん会社が規定を以って決めることですからここで一概に決めつけられるわけではありません。
会社によっては賞与の時期に一時金を支払ってくれる会社もあります。派遣看護師として働こうという方は確認してみましょう。但し普段職場で一緒に働いている職員の方とは金額的に差が出てしまう事は覚悟しておいた方が無難です。
このような前提のもと派遣で働くのであればやはり派遣であるが故のメリットは活かしていきたいものです。
仕事探しに費やす労力の削減、職場における条件や自分の経験と採用側が期待する能力の摺り合わせ、長く働けなかった場合の次の仕事探し、といった点は派遣ならではの強みです。
もし賞与をしっかりもらって稼ぎたい、と考えるのであればやはり正規採用で働くことになります。自分で職場探しから始めて納得のいく転職を目指して就職活動をしていく必要があります。
派遣を経由して正規になってもいいのでは?と思われるかもしれません。派遣を経由して正規採用を目指す場合注意しなければならない点があります。それは様々な理由から派遣先が正規雇用を必ず承認してくれるとは限らないという点です。派遣されている方がまじめな方で一生懸命働いているかどうかだけでは決められない問題もあるのです。
そのため派遣から正規雇用を目指すのであれば派遣元ではなく派遣先の病院、施設などの過去の実績を重要視してください。派遣看護師を後々正規に雇用した実績があるかどうか、は是非とも確認しておきたい点です。
派遣期間中の保険はどういう扱いなのか?
派遣期間中の社会保険については原則派遣会社での扱いになります。派遣看護師として働くのであれば派遣元の会社をしっかりと選ぶ必要があります。
各種社会保険にはそれぞれ加入条件があり、それを満たしている場合加入が義務付けられています。たとえ働く側にとって手取りが減るからなどの理由で加入を拒否することはできません。
しかし派遣会社の中には実態が派遣であるにもかかわらず、建前上派遣ではない形にすることで社会保険の加入を行わない会社もあります。このようなケースで雇用契約をしてしまうと社会保険への加入ができません。派遣会社を選ぶ際には十分に注意してください。
本来看護師業務の派遣は紹介予定派遣を除き禁じられています。初めて派遣で働こうと考えている方に対しそのことがきちんと説明されているか、社会保険についてきちんとルールを守った加入をしていることが説明されているかをチェックする必要があります。
紹介予定派遣以外での派遣を行う場合、脱法の手段として労働者ではなく個人事業主として紹介するケースがあります。雇用ではなく請負といった方がわかりやすいでしょうか。しかし本来、請負とは一定の作業を請けて完成させるというものです。看護師の仕事には当てはまりません。完成させて報酬はいくら、というものですから賃金とは異なります。よって雇用ではありませんので社会保険への加入とは無関係になります。
派遣看護師として働きたいと考えているのであれば、このような考え方を無理やり当てはめ社会保険への加入を行わないといったケースには十分注意する必要があります。
雇用か請負かは、勤務時間が決まっているか?指揮命令系統の中で勤務しているか?組織の中に必要なポジションとして組み込まれているか?等々多くの観点に照らせば判断ができるものです。脱法の手段と書きましたが違法な形態であることは明白です。
派遣元の会社を選ぶためには、社会保険の加入だけでなく紹介予定派遣のしくみやそのメリット、デメリットをきちんと理解する必要があります。
