看護師の基礎知識

日本の医療界は危機を迎えている

実は、現在日本の医療界は危機を迎えています。

それはどこの病院でも医師不足や看護師不足が叫ばれているからです。

医療は日々進化しており高度化・専門化しているため、医師や看護師が覚える内容は日ごと多くなっています。昨日までのやり方が、今日になったら全く通用しなくなるという事が起こる可能性が十分にありえるのが医療業界なのです。

またベッドの稼働率を上げるための対策も各病院で行われていて、そのために看護師は人手不足の中で、連続勤務や長時間勤務などの無理な労働を強いられることが多いのです。
しかし残業をしても残業代がつかなかったり、有給があるのに思い通りに取れないなどといった事実があり、社会問題ともなっています。
現実的に月に60時間以上ものサービス残業を強いられ過労によって倒れたという看護師も少なくありません。
こういった多忙さから看護師を辞める方や違う職に転職してしまう方も多く、ますます看護師不足に拍車がかかっている状況なのです。

また、こうした現状を知っているからこそ、難関の看護師国家試験を合格して免許を取得したのにも関わらず、ただ資格を取得しただけで実際仕事には就かないという方も多く、看護師へのなり手が少ないというのも、看護師不足の一因となっています。

また産婦人科や小児科などへの就職が少ないなどの科目による人気差が大きく、科目による看護師不足も問題となっています。

しかし、反対に考えると看護師という職種に転職を希望する方にとってはかなり有利な状況だとも言えます。

看護師免許さえ取得してしまえば、現状で言えば就職先はいくらでもあると考えられるからです。どの医療現場も人材をほしがっているので、自分の希望条件にピッタリの職場を探すことも可能となります。

例えば、子供がまだ小さいので日勤だけの勤務を希望にしたり、収入面においてあまりアップを期待しないのであれば、総合病院ではなくクリニックの看護師として平日のみ働くなど、自分のライフスタイルに合わせた勤務先を選ぶことが可能となるのです。
収入面でのアップを希望する方は看護師免許を取得するだけでなく、更に上の認定看護師や専門看護師の資格を取ることでスキルアップも望めます。

また、現在看護師の方で現在の職場に不満があるという方は、一度真剣に将来を考えてみるのも良いかもしれません。
もちろん看護師の仕事というのは職場環境だけにある訳ではありませんが、体を壊してしまっては元も子もありませんので、自分に合った職場に転職を考えるいい機会になるかもしれません。

必要とされる男性看護師

看護師というと女性であるという印象が強いですが、実は昔から男性看護師は存在していました。

以前は女性の場合「看護婦」、男性の場合「看護士」と区別され、手術室や救命救急など、主に体力を必要とする現場がその活躍の場の中心でした。
なので女性に比べると裏方的な立場である事が多く、知名度が低かったというのも事実です。

そんな中で2002年3月、男女雇用均等法により男女の区別なく「看護師」と呼ばれるようになりました。それ以来男性看護師の知名度は上昇し、その事から看護師を目指す男性が増えてきているのです。

しかし知名度の他にも、男性看護師が増えている原因はいくつもあります。

一つは、不況に伴う就職難が続いていることです。

今や不況が原因で、大卒でもなかなか就職先が見つからないという時代となっていますが、医療現場では常に看護師不足が叫ばれています。そのため、一般企業がダメなら医療機関へ、と考えるのも当然なのかもしれません。
また2006年の診療報酬改定に伴って看護師の給料は増加傾向にあり、就職先の一つとして看護師が魅力的になってきたというのも一因かもしれません。

そしてもう一つは、介護現場など体力が必要な現場が増えてきている事が挙げられます。

高齢化社会となってきている現代、介護が必要な方の体を支えたり、リハビリの介助などなど、看護師の介護現場での需要がここ数年急増しています。そういった現場での男性看護師の活躍が期待されており、積極的に男性看護師を採用する医療現場が増えているのです。

男性看護師の割合は2006年の時点では看護師全体の5.1%とまだまだ少数でしたが、今後は上記のような理由もあり、もっと増えるであろうと予測されています。

しかし、まだまだ女性に比べ男性の割合が低いのが現状。
中には患者に嫌がられてしまうなど男性なりの苦労もあるようですが、肉体労働の多い看護師の現場では、男性の方が歓迎される場合が多くあります。
現在では男女それぞれの長所を活かして適材適所で勤務できるような体制を整えている所もあり、男性看護師の環境も次第に良くなってきています。

現在、男性看護師は産婦人科の業務は担当できませんが、それ以外では男女の区別なく同条件で働けるようになっています。今後男性看護師が増える事で看護師の業務の幅も広がり、男性看護師にしかできない事、男性看護師ならではの業務なども増えていくことでしょう。
今後は、男性看護師が増えて、看護師の世界も少しずつ変わっていくでしょう。

なぜ看護師を希望する男性が増えているのか

現在、看護学校へ入学する学生の20%は、男性が占めているそうです。
昔から、女性が大半を占めていた看護師という職業に、なぜ男性が就きたいと思うようになってきたのでしょうか。

もちろん昔から、人数は少ないですが男性看護師は存在しました。病院の手術室や、精神科病棟などが、その主な活躍場所でした。ところが、時代の流れとともに、男性が看護師を目指す理由も、変わってきているようです。

最近では大学を卒業したあとに、看護系の専門学校などに入学しなおす人が急激に増えていると言われています。
ここには、大卒の就職難という問題が根底にあります。せっかく大学を卒業したのに、一般企業には就職できそうにない、それならば、看護師免許をとろう。
看護師免許さえ持っていれば、就職に困ることはないだろう。と考える人が多くいるのです。看護師の仕事は、就職できるから、という理由だけでは勤まりそうにないですが、今はそういう安易な理由で、看護師を目指す人もいるようです。

しかし、看護の実習や勉強の途中で、続かなくてやめていく人もいますし、逆に、実習を通して、看護職のやりがいに目覚める人もいるでしょう。
看護学校での試練が、看護師の適性をうまく淘汰しているとも言えますね。ともあれ、看護師を目指すきっかけは様々でしょうが、最終的に看護師を目指す理由は、その仕事の内容にやりがいを感じたり、看護という仕事が好きだからと言う人が大部分を占めるのでしょう。

病院だけじゃない勤務先

看護師免許は一度取得すれば一生涯有効なので、ずっと働き続けることが出来ます。
その勤務先も実に様々で、看護師と聞くと病院にしか勤務していないようなイメージがありますが、実は色々な所で活躍しているのです。
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多岐に渡る仕事内容

一言で看護師の仕事といっても、その内容は実に多岐に渡ります。

勤務する医療機関、科目、役職など、様々な条件でやる事は全く変わってしまうからです。
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試験科目や問題の概要

看護師になるためには、試験を受けてそれに合格し免許を取得しなければなりません。
看護師試験は国家試験であり、看護師資格はしっかりとした国家資格なのです。

そんな看護師試験は、毎年1回、2月下旬の日曜日に行われ、丸一日かけて筆記試験を行います。
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看護師になるのは免許が必要

看護学校を無事卒業し看護師の国家試験に合格することで、看護師免許証を取得することができます。
この免許を取得して初めて看護師として勤務することが可能になるのです。

看護師免許は、看護師の場合は厚生労働大臣宛て、准看護師の場合は各都道府県知事宛てに登録申請をして発行してもらいます。
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2種類の資格

看護師の職に就くためには、国家試験を受けて資格(免許)を取得する必要があります。
看護師とは立派な国家資格であり、国から認められた方だけがなることができる特別な存在なのです。
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看護師という職業の魅力

そもそも「看護師」とはどんな職業なのでしょう。
皆さんは「看護師」と聞くと何を思い浮かべ、どんな仕事をイメージするでしょうか。
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看護師の歴史

看護師という職業は、いつから誕生したのでしょうか。看護師の起源は中世ヨーロッパで、病人を教会へ集め、修道女が世話をしたのが始まりだと言われています。

現在の看護師の土台を築いたのは、言わずと知れたフロレンス・ナイチンゲールです。教会が経営する看護学校が誕生し、ナイチンゲールも教会の看護学校で学んだのです。1860年にはナイチンゲールの名前の付く看護学校が誕生し、世界中に名前が知れ渡ることになります。

ナイチンゲールは近代看護教育の生みの親と言われ、「白衣の天使」や「クリミアの天使」、「ランプの貴婦人」など、数々の代名詞で呼ばれており、彼女の伝記は、今も世界中の人々に読み継がれています。

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